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TomoTherapy治療

帯広北斗病院アジア太平洋地域で最初のトモセラピー治療開始

帯広北斗病院

帯広北斗病院は、トモセラピーをアジア太平洋地域で最初(平成17年9月)に導入した病院です。
日本ではNo.1の治療件数と経験があります。
北斗病院では、トモセラピー治療に精通した放射線医師、放射線技師、医学物理士が常駐し、治療にあたっています。
日本国内では、帯広北斗病院を含め9台ほどのトモセラピーが稼動しています。
実際の治療例では、肺や、肺から転移した脳の癌組織が消滅するなど、良好な結果も得られています。
重粒子線治療では不可能な部位の治療に使用されます。
治療により完治、縮小が目指せるがんもあれば、完治は難しくとも症状の緩和には有効ながんもあります。
トモセラピーは癌の進行状態に応じ、さまざまに役立てることができます。

トモセラピーとは:トモセラピーは画像情報を利用した高精度の放射線治療です

放射線治療は、臓器の機能や形状を保ちながら治療ができるメリットがあります。その一方で、放射線を照射する際に、がん細胞だけでなく、周辺の正常組織にもダメージを与えてしまう副作用が大きな課題であり、複雑な形のがんや、神経をとりまくようにできている広範囲のがんなどは、これまで放射線治療での対応が難しいものもありました。

トモセラピーは、IMRTといわれる強度変調放射線治療の専用機で、複数のビームを組み合わせることで放射線の強弱をつけ、腫瘍部位だけをピンポイントで照射する画期的な装置です。CT装置を内蔵し、放射線照射の計画表(分布図)の作成と治療が同じ機器でできるため、照射位置をきわめて正確に設定することができます。放射線を多く当てたい部分や少しでよい部分、避けたい部分の調節が自在にできるため、前述のようながんも病巣だけに照射することが可能となりました。

これまでの放射線治療機器と異なる点は、照射を「面」から「ピンポイント」に高め、さらに照射の部位や放射線量の設定をミリ単位で可能にしたということです。

また、搭載されたCTで治療用のCT画像の撮影も行い、治療時の正確な位置確認を行ないます。このCT画像は治療経過中の病変の縮小の確認やこの画像を基にした放射線量分布の確認修正を行なうことができるという優れた特徴を持っています。

高度な機器だけに、放射線専門医の高い操作技量が求められますが、患者さんにとっても痛みも苦しみもなく効果的な治療が期待できます。2003年にアメリカで開発され、日本での導入施設はまだわずかですが、これから大きな広がりが期待されています。

トモセラピーの特徴:トモセラピーは変形した照射範囲が精密に設定できます

トモセラピー トモセラピー

病巣だけを集中的に照射することにより、副作用が軽減でき、治療期間の短縮化も期待できます。また、手術で問題となる感染症や麻痺などの合併症の危険がほとんどありません。通常の手術では危険が伴う、または年齢的に不安な患者さんも安心して治療を受けることができます。

トモセラピーの特徴の一つは、従来の装置(ライナック)で強度変調放射線治療を行う場合に比較して、治療計画、計画の検証、位置確認の精度、治療手順などが大幅に省力化されることがあります。そのた め、20人程度の強度変調放射線治療を毎日行うことが可能です。

治療は、上の写真のように患者さんの乗った寝台をコンピューター制御で移動して、放射線の照射を開始します。放射線は全方位から回転しながら照射範囲と線量を変化させることができます。

これが「強度変調」といわれるゆえんであり、今までは難しいとされていた変形した照射範囲が、より精密に設定できることとなり、腫瘍組織に正確に照準を合わせて治療することができます。

病巣だけを集中的に照射することにより、治療効果が上がるだけでなく、治療期間の短縮化が期待できます。また、手術で問題となる感染症や麻痺などの合併症の危険がほとんどありません。通常の手術では危険が伴う、または年齢的に不安な患者さんも安心して治療を受けることができます。

トモセラピーの副作用としては、照射部位により頭痛や下痢が生じる場合がありますが、従来の放射線治療に比べればほとんどありません。

トモセラピーの守備範囲は広く、機能的には前進のがん、多発性のがんの治療も可能ですが、その利点を最大限に生かすことができる複雑な形状が多い頭頚部のがん、前立腺がん、頭蓋底腫瘍、骨転移などを主な対象としています。

頭頚部がんの治療:頭頚部がんはトモセラピーで安全性の高い治療が可能になりました

頭頚部がん

従来における頭頚部がんへの放射線治療は、正常組織の放射線量の制限によって、病変に十分に当てられないという限界がありました。トモセラピーを用いることで十分量の正確な放射線投与ができると同時に、正常組織の放射線を極めて低く抑えられ、非常に安全性の高い治療が可能になりました。

正常な組織にもダメージを与えることがあるという、放射線治療の副作用の観点から考えると、頭頚部は危険臓器が多く存在する部位です。

こうした部位にIMRT(強度変調放射線治療)は大きな力を発揮します。脊髄や唾液腺などへ当たる放射線量を少なくすることで、副作用を最小限に抑えつつ、病変部により多くの放射線を当てることができるからです。

対象は主に上咽頭がん、中咽頭がん、鼻腔・副鼻腔がんなどですが、これらの疾患は通常の放射線治療では視神経・視交叉、脳幹、脊髄、唾液腺といった正常組織の放射線量の制限によって、病変に十分に当てられない、あるいはダメージが残るという限界がありました。

しかし、トモセラピーを用いることで十分量の正確な放射線投与ができると同時に、正常組織の放射線を極めて低く抑えられ、非常に安全性の高い治療が可能になりました。

副作用や後遺症も、ほとんど心配することはありません。その一つとして、これまで、がんが治癒した後に患者さんを悩ませていた重度の口の渇き、大幅に改善させることができるようになりました。

前立腺がんの治療:前立腺がんはトモセラピーで後遺症なく手術と同等の治療効果

前立腺がん

トモセラピーは、直腸への放射量を少なくしつつ、前立腺にはより多くの量を当てられるので、尿漏れや勃起不全などの後遺症なく手術と同等の治療成績を得られるようになりました。

社会の高齢化やPSA(前立腺特異抗原)検診の浸透により前立腺がんの患者さんは、年々増加しています。前立腺がんもオフ斜線治療が非常に有効ながんではありますが、前立腺がんのすぐ後ろ側に直腸があることから、従来の放射線治療では下痢や出血が副作用として起こりえるため、十分な放射線量を前立腺に照射することができませんでした。

これに対してトモセラピーは、直腸への放射量を少なくしつつ、前立腺にはより多くの量を当てられるので、尿漏れや勃起不全などの後遺症なく手術と同等の治療成績を得られるようになりました。

前立腺は、膀胱や直腸の形状によって体内で移動するため、同じ患者さんでも日々その位置が変わります。強度変調放射線治療は緻密な放射線の分布図を作成して開始するので、緻密な位置照合を行なって初めて正しく治療を行えたといえます。

位置照合の方法には前立腺に刺し入れた体内マーカーのX線装置での確認、治療装置での確認画像を用いた画像からの骨輪郭での照合、超音波による前立腺の位置確認などの方法がありますが、この方法では腸内のガスや尿の量による前立腺の体内での移動を正しく評価することは難しいものがあります。

トモセラピーは、治療装置で三次元CT画像を撮影して、前立腺の位置だけでなく、膀胱・直腸との位置関係を毎回確認するので、極めて正確な位置あわせを行なうことができます。

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